展覧会の絵

2013年1月24日 (木)

心の栄養

       

        リフレッシュ連休・1日目。

        まず実家へ立ち寄ってから、上野へ。

           Photo_5  

                  

    東京科学博物館にて、《植物学者 牧野富太郎の足跡と今》

          

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    牧野氏の植物画や研究内容について、詳しく知る良い機会となりました。

    それほど広いスペースの展示ではありませんが、

    私にはどれも、とても衝撃的で、刺激的。

             

       「植物が生まれつき好きなんです。

       これは人に勧められて始めたものでない。

       生まれつき好きだったという奇妙なおかしいもんですね。」

 

    牧野氏を身近に感じ、植物を愛する仲間といっては失礼ですが・・・

    そんな風に思っても許してくれそうなお人柄に惹かれました。

    知れば知るほど、素晴らしい。

    植物に没頭し、学者だけど堅苦しくなく、茶目っ気たっぷり・・・。

    植物とコミュニケーション出来ている方は、皆そうなんです。

    人生が愉しく、幸せで満ち溢れている。

    嬉しくて、ドキドキ胸が高鳴りました。 

    牧野氏から素敵なメッセージもたくさん頂いた貴重な出逢い。

    思わず本を3冊購入しました。

    又、後日ご紹介しますね。

       

    興奮冷めやらぬまま、都美術館で、《エル・グレコ展》 ~4月7日まで。

         

          Img057

          

     閉館が迫っていた時間なので、人もまばらだったのがラッキー。

     静かに絵画と対峙出来たのが何よりでした。

     スペインの三大画家、ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコ。

     エル・グレコというと、独特の宗教画が印象的です。

     

     絵の好みは分かれるでしょうけれど、

     荘厳な宗教画の前に行くと、心静かに浄化される感じを受けました。

     白い鳩や天使たち、大天使ガブリエル。

     

     その中でも高さ3mを越える迫力の祭壇画が一番の注目です。

     最後に展示してある「無限罪のお宿り」

     

     見えるものと見えないもの。

     見える世界と見えない世界。

     大きなテーマですがエル・グレコを通して、絵の中で融合している。

     

     教会で祈りを捧げたような神秘的な時間。

     幸福感と謙虚な想いを抱いて。

                            

                               

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2012年9月 9日 (日)

東山魁夷展

            

  001

     

       先日、東山魁夷展へ行ってきました。

       最終日が近づいてくると混みますね。

       開館時間に着きましたが、もう並んでいました。

        

                   

       静かな絵に、こころが落ち着く。

       色彩も、宿るエネルギーも騒々しくない。

       絵に品がある。

       

               

       色相としては大きく見ると2色で描いてあるように見えますが、

       たくさんの色彩が内在している。

       なるべく削ぎ落として簡潔にすればするほど、その絵は昇華していく。

       先日の安藤忠雄氏の建築と重なります。

       

       テーマを絞れば絞るほど、絵は強く迫ってくる。

       年齢を重ねると共に絵の感じ方も違ってきます。

       人生これからの若い人と、半分以上過ぎた私達の世代と。

       「道」という絵は、心を映し出す鏡のような絵。

             

       今までの道のりを振り返り、

       今立っている場所を確認し、

       なだらかに遠く見えるこれからの道、

       広がる景色を眺める。

       自分の心に沸き立つものを感じる。

                    

       装飾的な要素は何もない絵。

       これは原本で、絵の前に立った人が自由に想像を膨らませることで、

       オリジナルな「道」の絵が完成される。

       

                

       「冬華」 

       厳冬の中、白い太陽、樹氷に覆われた1本の樹。

       絵を描いていると、しみじみ雪の絵は難しいと思う。

       大きく広げた樹形。 その真上に太陽という構図も潔い。

       シンメトリーでシンプルな形ほど複雑で高度な技術。 

           

       白という色の静けさと華やかさ。

       心に白が投影され内面浄化を感じる心地良さ。

       そしてこの絵は、白の中に豊かな色彩を含んでいる。

                                  

       何より北海道の厳しくも美しい雪の世界を知っているから、

       強く惹かれたのかもしれない。

       

                      

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2012年2月23日 (木)

フェルメール・ブルー

     午後から雨が上がったので、

     渋谷のbunkamuraへ行ってきました。

     札幌では、雪で転ばないように気をつけるけれど、

     渋谷では、人にぶつからないように気をつけながら。

                 

     駅に展覧会のポスターが、たくさん貼ってある。

     フェルメール、レオナルド・ダ・ヴィンチ、セザンヌ・・・。

     美術鑑賞熱が一気に上昇。

                 

  《フェルメールからのラブレター展

   ~コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ》

  

    フェルメールは、43歳の生涯の中で、30数点の作品を残しています

        その中で、手紙をモチーフにした作品は5分の1で、

    3点の名作が集まるという。

    「手紙を書く女」 「手紙を書く女と召使」

    日本初公開の上、修復後世界初公開となる「手紙を読む青衣の女」

           

     携帯メールが行き交う現代では、

    手紙という行為は忘れ去られているかのようですが、

    簡単に打つことの出来ない分、

    行間に息づく想いや心までも感じ取れるのが手紙です。

          

    中ほどまで進むと、特別な空間にフェルメールはありました。

    コの字型に三面、大きな真紅の壁に1点ずつ。

    そのバックに負けない存在感。

    小さな作品なのに、この光り輝くオーラはどうでしょう。

    3枚の絵とゆっくり対峙し、豊かな時間を愉しむ。

                 

    フェルメールが好んで使ったラピスラズリ。

    その時代、大変高価な顔料だったにも関わらず、

    アフガニスタン産のウルトラマリンブルーを使った。 

    海を越えて、という意味があるそうです。

    本物を使っていたから今回の修復で蘇った色。

                  

          続きは又、明日。

                   

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2011年11月 2日 (水)

「モーリス・ドニ展」~損保ジャパン東郷青児美術館

       

    東京滞在中、美術館に行くのが楽しみです。

    「モーリス・ドニ展~いのちの輝き、子どものいる風景」

                   

          Img014  

                

    10代では、佐伯祐三、ロートレック、ボッティチェリ、ダリ、

    20代では、ピカソの青の時代、クリムトに心動かされた。

    年齢を重ねて、シャガールの平和な幸福感や自由な柔らかさを好ましく思う。

    そして、おおらかな線と柔和な色使いのドニが気になっていましたから、

    とてもタイムリー。

                   

                Img017

                マリンボーダーの服を着たアコ

                        

    ドニの絵は、私見ですがローラ・アシュレイと通じるものがあります。

    ローラ・アシュレイ好きなら、きっと分かると思う。

    ファブリックの色合い、女性的な優しい雰囲気。

    ショップに飾ってあったら、しっくり合うと思う。

            

    香りに例えるならば、ベルガモット、ローズ、ゼラニウム、ローズウッド。    

    一方、ゴヤは、男性的で、少し気難しい香り。 

    レモングラスの刺激、ほろ苦ライム、タイム。

    ジュニパー、サイプレス、フランキンセンスあたりかな。。 

         「着衣のマハ」は、イランイラン系。クラリセージ、パチュリ。

    「裸のマハ」は、ジャスミンかチューベローズ、ジンジャー、サンダルウッド。

                 

    ドニは、子沢山のパパで、今風だと、イクメン(育児を楽しむメンズ)かな~。

    今回のテーマは、家族や子供なので、ドニの子供たちがたくさん登場する。

    まるでスナップ写真のように、一瞬一瞬の可愛らしさを描き出して。

            

    ドニの美しい色彩感覚には、ため息が出ます。 

    特に、小品の「郊外を回るホメロス」の構図と色彩が素敵でした。

    「初めての授乳(すみれ色の部屋)」

    「ドミニクのはじめの一歩」ばら色の服を着た女性が印象的。

                

                       

         美味しい食事と同じように、素晴らしい絵画も、

         目で楽しみ、香りを感じ、心が満たされる。

         

         一枚一枚の絵が、

         カラフルな野菜のように、

         目に迫り、味わい深く、心のビタミンとなる。 

                       

             

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         ブログを始めて、4年ほどになります。

         今日は、ランキングの5位になりました。 

         いつの間にか上位になり、

         皆さまが毎日のようにクリックしてくれることを思うと、

         感謝の気持ちで一杯です。

         本当に、どうも有難うございます。

   

         アロマテラピーのカテゴリーですが、精油=植物=自然と捉え、

         北海道のアロマセラピストとして、

         自然の素晴らしさや四季の美しさ、日々感じることを、

         これからも綴っていきたいと思っています。

                    

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           あたたかな陽射しの中、

           さやさやと葉が揺れる緑の木陰で、

           自然の香りに包まれるような

           《優しい時》を感じて頂けますように・・・。

                     

                              

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2011年10月26日 (水)

「着衣のマハ」~ゴヤ展

    東京、27℃の予報を聞いても、

   出発するときの札幌は寒いですから、

   ニットジャケットに薄手のハーフコートまで羽織って

   しかもファーのストールまで。

   だけど、羽田は夏のように太陽が照りつけけている (=´Д`=)ゞ

   半袖の人までいるもの。

   紅葉もまだ始まっていない・・・季節に差が出ますね。

        

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                                ≪ 地獄の門≫

                     

                              004 

                       ≪考える人≫

                         オーギュスト・ロダン

                      

  2日目の午前中は、上野の国立近代美術館へ。 

    「ゴヤ展」

   何といっても「着衣のマハ」です。 絶対、観る価値あり。

   実に40年ぶりの来日という。 

   プラド美術館には、「着衣のマハ」と「裸のマハ」が並んで飾ってあるそうです。

   当時、伝説や宗教画での裸体は描いても、実世界の女性を描いたのは、

   この絵が初めてだったといわれています。  

   ですから、センセーショナルなことであり、表に出ることはなく、

   時の宰相の私邸に隠されていたという。

    

   その1枚だけ、眩い光に照らされて浮かび上がっている。

   ゆったりとソファに寝そべり、両腕を頭の後ろに組んでいる姿。

   宮廷画家として貴婦人を描いた絵とは一線を画し、

   そこには気取らない等身大の女性が描かれている。

   「マハ」とは、(伊達女)とか(小粋な女)という意味で、名前ではない。

   柔らかい曲線に纏う、ゆるやかな生地の質感。

   白いドレスにばら色のベルト、輝くような白い肌も、頬ばら色に染めて。

   半月型の黒い眉。 魅惑的な眼差し。

   たおやかな女性性に溢れている。

                        

   Img012_2      

  

     「光と影」と題されたこの展覧会。

   人間本来の美しさと、心の奥の暗闇を描いた画家。

   誰でも持つ二面性を、時に鋭く批判的に、残酷にも思える切り口で表現した。

   美しさだけを追い求めたのでなく、

   憎悪、滑稽、辛辣・・・人間の持つ全ての感情を、静かに見つめた画家である。

   

     Img013   

      

       「裸のマハ」は、スペインに観に行きたい

                                   

         

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2011年10月13日 (木)

「森と芸術」~札幌芸術の森美術館

             

        日ごと、秋が色付く。

        山も街路樹も、美しい秋。

               

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      この柔らかく、きれいな葉はハクウンボク。 エゴノキ科。

               

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               札幌芸術の森美術館

                    

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       「森と芸術」・・・テーマが良いですね~。

       素晴らしい組み合わせ。

       森が失われつつある現代社会において、

       改めて「森」とは人間にとってどのような存在か、

       芸術作品を通して考えてみる展覧会です。

 

  展示構成:楽園としての森~神話と伝説の森~風景画の中の森~

         アール・ヌーボーと象徴の森~庭園と「聖なる森」~

         メルヘンと絵本の森~シュルレアリスムの森~日本列島の森

                 

     「森」をテーマに絵画や写真、工芸品、彫刻・・・

     絵本まである切り口が面白い。

     アダムとイヴの楽園も、豊かな森の中。

     神話や伝説、絵本の舞台の多くは森。

     赤頭巾ちゃん、真夏の夜の夢、不思議の国のアリス・・・。

     そこには、小さな妖精や不思議な動物たちがいる。

             

     「我が根源は森の奥にあり」  エミール・ガレ

     ガレの美しく妖しい作品から、

     迷路のような森の奥でインスピレーションを得たような、

     植物を緻密に描いた愛情が感じられます。

     

     たくさんの描かれた森。

     一つ一つ観ているうちに、森に引き込まれそうな錯覚。

     森の入口は、楽しさでワクワクするけれど、

     進むにつれて、戻れない怖さを感じる。

                 

     まだ先に暗闇の森が続く。

     何か秘密があるような、期待感と怖れ。

                   

     豊かで明るい森の中で、人は自然に還れる。

     緑と水、木漏れ日、さえずり・・・大きな樹の下で、自由になれる。

     

            森には何かがいる。何かがある。

            土の上にも、土の中にも。

            それに出会うために、森へ行くのかもしれない。

     

     かつて森に住んでいた人間は、森を離れ、森を破壊し、

     森を再生しようとしている。

               

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       北海道の森は、全国の森林面積の1/5を占めているそうです。

    だから、憧れる土地なのかもしれません。

                   

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                 美しい秋の1日。

            

                            

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2011年6月24日 (金)

花の画家 ルドゥーテ「美花選」展

      

    滞在中に、展覧会に行くのが楽しみの一つになっています。

    渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムにて、素敵な展覧会がありました

   

          “ありのままで既に美しい花々が、

           更に崇高な芸術に昇華するには、

           優れた芸術家の手に委ねられなければならない。”  (カタログより)

                     

     ピエール=ジョセフ・ルデゥーテ (1759~1840)

     フランス革命後の時代、「花のラファエロ」 「バラの画家」と称えられ、

     植物画家として多大な名声を得る。

                  

     たくさんの植物が、優しい色合いの壁に並べられ、

     バラの香りも漂う空間・・・華やかで美しさに満ちています。

           

       ~ティーの香りは、グリーンバイオレットの香り~

       ~ダマスクモダンの香りは、情熱的で洗練された香り~

                  

     Eucalyptus globulus,Rosa centifolia, Jasminum grandiflorum・・・

     馴染みのある学名を確認しながら、一つ一つ丁寧に花に触れる。

                

     アジサイ、ライラック、チューリップ、スイセン・・・

     四季の花々が一堂に咲き誇る花畑のよう。

     

     「花は無償の愛」であり、「バロメーター」である、と

     三輪明宏氏の文章が添えてありました。

     花を見て、きれいとか、美しい、という感性が感じられなくなったときは、

     心身が疲れていると。

                            

        【花は優しい。 見る人を慰めて何も見返りを求めない】

                 

                    

           植物を、花を、愛した画家と、絵を通して語り合えた・・・              

           バラの香りのように、優美に満たされた時間。

                 

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            美花選  ビジュアルツアーで、雰囲気をご覧くださいね。

                    7月3日まで

                      

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2011年4月21日 (木)

「香り~かぐわしき名宝展」 2

       

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    昨日の続きです。

     Ⅱ.香道と香りの道具

     Ⅲ.香りの日本文化 2  武家から庶民へ

     Ⅳ.絵画の香り

              

       香道が、実際にどのような部屋で行われていたかという、

       しつらえが展示してあり、三次元的に分かるようになっていました。

       蒔絵の素晴らしいお道具の数々。

       工芸品としての価値も高い。

       日本人の繊細な技が生きています。

              

       嫁入り道具の一つとしても、重要な位置を占めていたそうです。

       香道は、「聞香」という一種のゲームのように楽しみ、

       相撲香、競馬香など、遊び心のある品も作られるようになって、

       一層、広がっていきました。

               

       和服で正座し、静かに・・・ 五感を研ぎ澄ます豊かな時間。

       現代では、忘れがちな部分ですね。

             

       いと こうばしく薫る人物 源氏の君。

       「源氏物語」にも、香りは深く浸透しています。

       江戸時代の浮世絵や風俗画にも、

       香りを暮らしに取り入れている様子が描かれています。

       最後の章は、いよいよ、絵画と香り。

   

    「芸術の上に、常に欲しいと思うのは、芳しさです」~速水御舟

       

       この展覧会の中で、ひときわ印象に残ったのは、「夜梅」   

           ひんやりとした春浅い暗闇の中、朧月が浮かぶ。

           凛とした枝振りの白梅の花。

           彩色もモノトーンのグラデーション。

           描かれている形も、潔いシンプルさで、

           ただ、梅の香りを見事に薫らせて。

           絵に透明感のある品を感じる。

               

       「芍薬図」  降りしきる雨に打たれた、紅い芍薬。

               雨の匂いも雨音も、芍薬の香りも・・・。

                      

       「楚蓮香之図」   上村松園

           楚蓮香とは、伝説上の美人。

           体中から芳しい香りを発していたという。

           その周りを、蝶が舞う。

           まるで、花の香りに魅せられているかのように・・・。

       

           どれも、素晴らしき、芳しき絵画でした。

                 

    何箇所かに、香りを楽しめる装置や、2mの白檀なども展示されています。

    べチバーの根、バレリアンの吉草根も、実際のものを初めて見れました。

    お薦めの展覧会です。  5月29日まで。

            

        時代とともに、香りの取り入れ方は変わってきましたが、

        見えないものを、心で見る、心で感じる感性。

        いつまでも、大切にしていきたいですね。

                           

          

                       

                      016_2         

                      藝大前の桃林堂  小鯛焼

                                          

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2011年4月20日 (水)

「香り~かぐわしき名宝展」

    

    札幌を出て、5時間後に谷中辺りを歩いている。

    下町情緒が感じられる町並みを経て、

    根津から10分ほど。

    藝大は、油絵を描いていた頃、憧れの大学だった。

    特別の想いを抱きながら。

            

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    東京藝術大学大学美術館。

    会場に入ると、ふわ~と、芳しい香りが漂う。

    期待感も増していく。

    アロマテラピーの香りとは違う、日本古来の香り。

    落ち着いた、趣のある、静寂な、重厚な、芯のある、雅びな・・・。

    そのような言葉が浮かんでくる。

    自分の中にある《和の香りDNA》が、呼び覚まされる。

   

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       これほどまでに、古来からの日本人と香りに関しての

    展覧会はなかったことでしょう。

    目に見えない香りの奥深さを、改めて感ずる。

    「香道」は、「香りを聞く」・・・眠っている感性を呼び起こす。

    そして、「香りを見ることが出来るか」という刺激的な内容に挑戦している。

    香りを見るには、記憶力、五感、想像力が必要である、と。

                                             

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      序章 香りの源

      アロマテラピーの歴史にも記載されている、日本での香りの始まりは、

      推古3年 595年、淡路島に香木、沈水が漂着して、

      それを焚き火にくべたところ、芳しい香りがしたので、

      それを聖徳太子に献上したことに始まる。

                

      香木には、2種あり、ひとつは水に沈むことから、沈香。

        最も品質のよいものが、伽羅。

        占城(チャンパ、ベトナム南部)の黒沈香が最良。

      ジンチョウゲ科の樹が土中に埋まり、樹脂が浸出して、

      長時間を経て香木になったもの。

      もうひとつは、白檀。

      ・サンスクリット語で、チャンダラ。

      ・中国語、栴檀(せんだん)・・・「栴檀は、双葉より芳ばし」

      ・蘭奢待(らんじゃたい)=東大寺を雅にいい換えた名前。

                

      白檀、伽羅、沈香の香木が展示してあり、

      白檀は、手で触れても良かったので、

      その滑らかな木肌と、しっとりとした深みのある香りを楽しみました。

               

   Ⅰ 香りの日本文化1 聖徳太子から王朝貴族へ 

      聖徳太子は、生まれながらにして芳しい香りを漂わせていたという。

      仏教とともに、香りを広めた功績も大きい。

      仏教と香りは深く関わっていて、

      仏菩薩の供養の基本は、香、花、灯りであった。

       

      数々の柄香炉や花器、燭台が展示してあり興味深い。

      中でも、香枕と伏籠は、実物を初めて見て、

      いにしえの人の、心遣いの奥ゆかしさを思う。

            

        香枕:髪に香りを薫きしめる道具。

            現代のように毎日髪を洗う習慣がなかったので、

            香りをまとうのはたしなみのひとつであった。

        伏籠:約60cm四方の箱型の木枠に、ネットのようなものが張ってあり、

            その中に香炉を入れる。

            伏籠の上に着物を広げ、香りを移す。

                    

      白檀で作った像は壇像とよばれ、

      今でもかすかに芳香が漂っているそうです。

      白檀は、他の木に寄生して育ち、木質は緻密。

                       

                      さて、後半は次回に・・・。

                             

                        

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2011年4月18日 (月)

「玉村豊男 新作絵画展」

    

    三越の9階ギャラリーで、玉村豊男氏の水彩画展がありました。

    ~信州の里山の恵みを描く~

 

    初めて観ましたが、さすがにブドウが多い。

    ワイナリーですからね。

    

    「リヌム」というタイトルのブルーの花がありました。

    亜麻の花です。

    学名・・・Linum usitatissimum

    長野にも咲くのでしょうか。

   

    ドングリやミモザ ・・・

    あれも描いてみたい、これも描いてみたい、と。

         

    やっぱり、絵は良いですね~。

                

       

        さて、今週は、もうひとつ楽しみにしている展覧会があります。           

        「香り かぐわしき名宝展」

        「香りの日本文化」 「香道と香りの道具」  「絵画の香り」という

        3つのテーマで構成されているそうです。

        日本人と香りの関わりについて、

        これほど大規模にとりあげた展覧会はない、とのことで必見です。

        香りと絵画・・・ 嬉しい。

        東京藝術大学へ行くのも何十年ぶり・・・。

        素敵な刺激になりそうです。

        

        

              

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