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2014年1月 7日 (火)

金子みすゞさんの言葉

       

 

 

      昨夜、金子みすゞさんの本を読んでいて、

      とても心が洗われました。  

 

      今年は特に、《美しい》という事を意識したいと思っています。

 

      美しい言葉 ・・・ 詩。

 

          金子みすゞさんの有名な詩には、

      『わたしと小鳥とすずと』 や、CMで流れていた『こだま』があります。

      みすゞさんを知らない方も、この詩を読めば、あぁ、と繋がるでしょう・・・

 

 

       わたしが両手を広げても  お空はちっとも飛べないが、

      飛べる小鳥は わたしのように地面を早く走れない。

 

      わたしが体をゆすっても きれいな音は出ないけれど

      あの鳴らすすずは 私のようにたくさんな唄は知らないよ。

 

      すずと、小鳥と、それからわたし。

      みんなちがって みんないい。

 

 

      『遊ぼう』っていうと『遊ぼう』っていう  (略)

      こだまでしょうか、 いいえ、だれでも。

 

    童話集の最後にあった矢崎節夫氏の ー『明るいほうへ』によせてー 

    を読んで、とても心打たれたので、少し長いですがご紹介したいと思います。

 

    金子みすゞさんは、すい星のように現れて、5年間に90編ほどの童謡を

    投稿し、26歳の若さで天国へ召されました。

    その後名前と作品は、長い間隠れたままになっていたそうです。

    しかし生前、3冊の手帳に512編もの童謡を記し、弟に渡していたのです。

 

     さて、金子みすゞさんのよみがえり の部分です。

    矢崎氏が初めてその童謡集を手にし、読んだ夜のことは忘れられません、と。

 

       ‘1ページ開くたびに、1編の童謡を読むたびに、

    心のなかの感動の泉がふきあげて、心がいたいほどいっぱいになり、

       朝までねむれませんでした。 (略)

    この童謡を、自分だけのものにしてはいけない。

    たくさんの人に手渡さなければ・・・・。

    そう思いました。 でもひとりで何ができるでしょうか。

    ひとりの力は小さいけれど、思いは飛ぶのです。 (略) ’

 

     できたばかりの小さな出版社が手を挙げ、

      「私たちは、いい本を出版するために、この出版社を始めたのです。

     この童謡集は残さなければいけない大事な本です。ぜひ出版しましょう」

 

 

    この話を朝日新聞の記者が偶然聞いて、その本を読み大いに感動し、

    記事にして、たくさんの人に知らせてくれたのです。

    予定していた出版数をはるかにしのぐ反響の大きさでに、

    全集まで作ることになったそうです。

 

 

     矢崎氏の想いが、 出版社 → 新聞記者 に。

         この二つの出来事がなければ、

          《みすゞよみがえり》はなかったかもしれない、と。

 

      「新聞記者になる時、誰もが、人の美しさや、善意の素晴らしさを

    記事に書きたいと思っている。しかし現実はその反対で、

    暗い記事ばかり書いて記者生活を終える人が多い。

       僕は金子みすゞの事を記事に書くことが出来て、

      これだけで記者になって良かった」 と、記者は語ったそうです。

 

        私はこの部分で胸が一杯になり、何度読んでも涙が溢れます。

    そして、続きます。

 

       ’美しいこと、あるいは美しい行為は、美しい行為を生むのでしょう。’と。

 

     まさにこのことをうたっている詩があります。

 

             草原の夜

 

           ひるまは牛がそこにいて、

           青草たべていたところ。

 

           夜ふけて、

           月のひかりがあるいている。

 

           月のひかりのさわるとき、

           草はすっすとまたのびる。

                  あしたもごちそうしてやろうと。

 

 

           ひるま子どもがそこにいて、

           お花をつんでいたところ。

 

                        夜ふけて、

           天使がひとりあるいている.。

 

           天使の足のふむところ、

           かわりに花がまたひらく、

           あしたも子どもに見せようと。

 

   心が柔らかくなる美しい言葉、美しい詩ですね。  解説を引用 します。

 

   ’昼間、牛に食べられてしまう青草は、

   <もう伸びないぞ、伸びたら牛に食べられるだけだもの>と、

   思っているかもしれません。

   しかし、夜、月のひかりが草原を照らしてくれるのです。

   月のひかりは青草に、「伸びて、牛に食べさせてやりなさい」とはいいません。

   ただ、月は月らしく、美しく光っているのです。

   月の光に照らされた青草は、<ああ、なんて美しいのだろう>と嬉しくなります。

   嬉しくなると、心が優しいほうへと動き出して、

   <そうだ、またすっと伸びて、あしたも牛にごちそうしてやろう>と思うのです。’

 

     美しい詩が次々に美しい出来事を生む。

        元々人は、美しいものが好きで、美しいものに惹かれるのでしょう。

 

    美しい言葉を読むと、自分の中の美しい光が輝きだす。

    美しいものに誘われて、奥にあった美しさが喜んで出てくる。

 

 

       そして、その美しさは、又誰かを誘うことでしょう・・・。

 

        美しい唇になりたいのなら、美しい言葉を話しなさいと、

        教えてくれたのは、オードリー・ヘップバーン。

 

 

 

    みすゞさんの童謡を探し出し、、その強い想いが奇跡を呼び、

    記念館の初代館長になった矢崎氏は、

    最後に下記のように結んでいます。

 

 

 

     ’“みすゞさん”の童謡を読んでくださったみなさんの思いが、

      明るいほうへ、うれしいほうへ、やさしいほうへと、とんでくださったら、

      とてもしあわせです。’

 

      私も是非皆様へ、このしあわせを飛ばしたいと・・・

 

                 長い文章を最後まで有難うございました。

 

        2014

                2014年 初のハート雲

          

 

             ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 

                      金子みすゞ童謡集        

                       明るいほうへ     JURA出版局

 

 

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