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2011年4月20日 (水)

「香り~かぐわしき名宝展」

    

    札幌を出て、5時間後に谷中辺りを歩いている。

    下町情緒が感じられる町並みを経て、

    根津から10分ほど。

    藝大は、油絵を描いていた頃、憧れの大学だった。

    特別の想いを抱きながら。

            

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    東京藝術大学大学美術館。

    会場に入ると、ふわ~と、芳しい香りが漂う。

    期待感も増していく。

    アロマテラピーの香りとは違う、日本古来の香り。

    落ち着いた、趣のある、静寂な、重厚な、芯のある、雅びな・・・。

    そのような言葉が浮かんでくる。

    自分の中にある《和の香りDNA》が、呼び覚まされる。

   

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       これほどまでに、古来からの日本人と香りに関しての

    展覧会はなかったことでしょう。

    目に見えない香りの奥深さを、改めて感ずる。

    「香道」は、「香りを聞く」・・・眠っている感性を呼び起こす。

    そして、「香りを見ることが出来るか」という刺激的な内容に挑戦している。

    香りを見るには、記憶力、五感、想像力が必要である、と。

                                             

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      序章 香りの源

      アロマテラピーの歴史にも記載されている、日本での香りの始まりは、

      推古3年 595年、淡路島に香木、沈水が漂着して、

      それを焚き火にくべたところ、芳しい香りがしたので、

      それを聖徳太子に献上したことに始まる。

                

      香木には、2種あり、ひとつは水に沈むことから、沈香。

        最も品質のよいものが、伽羅。

        占城(チャンパ、ベトナム南部)の黒沈香が最良。

      ジンチョウゲ科の樹が土中に埋まり、樹脂が浸出して、

      長時間を経て香木になったもの。

      もうひとつは、白檀。

      ・サンスクリット語で、チャンダラ。

      ・中国語、栴檀(せんだん)・・・「栴檀は、双葉より芳ばし」

      ・蘭奢待(らんじゃたい)=東大寺を雅にいい換えた名前。

                

      白檀、伽羅、沈香の香木が展示してあり、

      白檀は、手で触れても良かったので、

      その滑らかな木肌と、しっとりとした深みのある香りを楽しみました。

               

   Ⅰ 香りの日本文化1 聖徳太子から王朝貴族へ 

      聖徳太子は、生まれながらにして芳しい香りを漂わせていたという。

      仏教とともに、香りを広めた功績も大きい。

      仏教と香りは深く関わっていて、

      仏菩薩の供養の基本は、香、花、灯りであった。

       

      数々の柄香炉や花器、燭台が展示してあり興味深い。

      中でも、香枕と伏籠は、実物を初めて見て、

      いにしえの人の、心遣いの奥ゆかしさを思う。

            

        香枕:髪に香りを薫きしめる道具。

            現代のように毎日髪を洗う習慣がなかったので、

            香りをまとうのはたしなみのひとつであった。

        伏籠:約60cm四方の箱型の木枠に、ネットのようなものが張ってあり、

            その中に香炉を入れる。

            伏籠の上に着物を広げ、香りを移す。

                    

      白檀で作った像は壇像とよばれ、

      今でもかすかに芳香が漂っているそうです。

      白檀は、他の木に寄生して育ち、木質は緻密。

                       

                      さて、後半は次回に・・・。

                             

                        

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